感涙のLIVE AT THE TOKYO DOME

 社会人1年目の冬。たしか正月明けて間もない時期にチケット争奪戦が有り、親も使って獲得に乗り出したが、チケットピアの店頭では入手できず、結局電話をかけまくること約2時間・・・予約できた。かなり劣悪な席。バックネット裏の位置で野球を見るには最高なのだが、ステージはセンター後方のバックスクリーンを中心に作られ、人の姿は豆粒状態。だが、ドームの中に入れただけでもかなりラッキーだったと思う。コンサートそのものより、ドームの中に入るまでの過程を思い出してしまう。コンチネンタルドリフトが流れ、客電が落ち、ドカンと轟音とともにスタート ミー アップのキースのリフ・・・冷静に観ることは不可能。ゆえに、コンサートの内容は、「すごかった」という表現以外できないのである。
 で、日本テレビでたしか、その年のゴールデンウイークにテレビ放送され、VHSに録画し何度も視聴したのである。しかし、ストーンスの魅力は簡単に言うとミックのVo.とキースのGの絡みなわけだが、この放送ときたらキーボードの音が際立ちすぎ、肝心のキースのギターの音が埋もれてしまって・・・
 25年たち、この不満は、本作品で見事に解消された。
 まさに涙ものである。

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